興福寺は阿修羅につきる
奈良旅行4日目。
当日は車をホテルにおいて一日中奈良公園歩きをしました。
で、最初は興福寺。
平城京遷都以来、この地にあったわけだけど、戦火や災害で消失し、創建以来の建物はひとつもなし。
皇室や藤原氏のお気に入りで、一時期異常に発展し、室町時代にかけては大和一国を支配するほどの力を持っていたそうです。
そんなメジャーなお寺なわけだから、豪快なエピソードも多いです。
興福寺の僧兵は平家武士団も恐れるほどだったとか。
飛鳥の山田寺の仏を奪い取ったとか。
明治の廃仏棄釈で一人の僧侶もいなくなり、五重塔も売りに出されたとか。
その時多くの仏像が薪になり、生き残った仏像が国宝になって今に至るとか。
そこそこの見どころはあるし、仏像も豊富だけれど、圧倒的なのが阿修羅像。
すばらしい!
他の仏像には絶対にないあの独特の表情、線が細くてもしっかり芯のとおった体型,指先まで何の無駄もない姿勢、自分からは決して威嚇していないのに自然に溢れ出ている殺気。
阿修羅像を見るだけでここに来た価値があります。
当然ながら写真は禁止ですが、きっとどんなにがんばってもナマで見た感動は写せないでしょう。
ああ、明治時代に薪にならずにほんとによかった!
観光地としての評価は、まあ ★★★★ くらいかな?
けど、阿修羅像に限れば、もちろん ★★★★★ !
おまけ
興福寺国宝館で急におなかの調子が悪くなり、係の人にトイレの場所を聞いて五重塔の先の公衆トイレまで全力疾走しました。
興福寺国宝館にはトイレがないので気をつけましょう。
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