円通寺の庭
京都の円通寺は、けっこうな坂道をずーっとのぼったところにあります。高いところにあり水の流れを利用できないため、こういった寺院につきものの池を造ることができなかったそうです。自転車で行ったのですが、途中あまりの急な坂のため、おりて自転車を押すこともありました。坂のせいなのか、単なる体力不足か微妙なところですが・・・・
この円通寺は、わびさびに結構気を使っているようです。ひとつは写真禁止。入るときにカメラを預けなければなりません。もうひとつは、小学生以下の拝観禁止。こういうところも珍しいですよね。おかげさまで人も少なく、静かでのんびりとできました。
円通寺そのものは非常にこじんまりしています。見所は、縁側から見た風景です。座敷の奥まったところに座って外を眺めると、一番手前に座敷と建物の一部が、その向こうに枯山水庭園が、さらにその奥には見事な杉木立が、そして一番向こうには比叡山が見られます。絶妙なバランスと奥行き感は感動ものです。写真を残せなかったのは、残念!
しかしこの風景も、周辺の開発が決定したためかなりの影響を受けるようです(2001年時点での話)。京都市というとそういった景観とか風情とかを大事にするイメージがありますが、必ずしもそうではないようです。いろいろなところで開発優先の事業を許可しているようです。こういった景観を保護するということは、例えばキトラ古墳や高松塚古墳を保護するのと全く同じような配慮をしていいと思うのですが・・・・
観光地的評価は、★★★★★ でいいんじゃないでしょうか。
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