インド旅行記38「総括」
インド旅行記は本日で終了。
インド旅行全体についての総括です。
インドは、歴史的建造物,遺跡,宗教的なもの等、全てにおいて見所満載で、観光に徹するならすばらしいところです。今回の旅行も、観光という意味では満足のいくものでした。
だがしかし。実はインドに着いた初日から、毎日のように日本に帰りたいと思っていたのも事実です。体調が万全ではなかったというのも確かに理由のひとつです。けど、インドの貧富の差とかカースト的身分差別を目の当たりにすると、楽しんでばかりもいられない何かを感じてしまうのです。
インドの場合納得できないのは、決して国そのものが貧しいわけではないことです。街を歩いていても、かなりの確率で明らかな金持ちに遭遇します。しかし、とんでもなく貧しい人も同じだけ見かけるのです。つまり、お金の配分に異常に偏りがあるように見えるのです。カースト的身分差別がそのままお金に直結している感じです。政府はもうちょっとなんとかできないのかなあ。
インドに行った人は、人によって両極端の感想を持つそうです。
ひとつ目は、たいへん気に入って何度でも行きたい、というタイプ。
ふたつ目は、もういいや、というタイプ。
私としては、両方そのとおりだなあ、と思います。
観光に徹して写真撮ってお土産買ってそれだけで満足(しかも買い物は値切りまくり)という人は、何度でもインドへ行きたいと思うでしょう。
実際にインドの文化に触れて、宗教的思想的なものに共感する人も、インドへは何度も行きたいでしょう。
しかし、観光を楽しみながらも、貧富の差,カーストの厳しさ,あまりにも生活に必死な貧しい人たちを見て心を痛め、そのくせして何もできない中途半端な善人は、もうインドは見たくない、と現実から目をそらすような気がするのです。
たぶん普通の日本人は中途半端な善人が圧倒的に多いはず。私も中途半端な善人のようです・・・・。
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