ベトナム・カンボジア旅行記20「アンコールワット・その2」
アンコールワットの遠景を楽しんだあとは、いよいよアンコールワット内を見学です。
アンコールワットは、中央祠堂の周りを3重の回廊で囲まれた構成となっています。
まずは一番外側の第1回廊。
第1回廊の壁面のほとんどが、いろいろなレリーフで飾られています。アンコールワットの芸術の神髄は、実は建物ではなく、この回廊の壁面に彫られているレリーフだという考えもあるようです。
このレリーフは、ヒンドゥー教をテーマとした歴史や神話が中心となっています。
また、レリーフはただ漫然と彫られているのではなく、場所によっていろいろな物語に分かれています。ラーマーヤナ,神々と阿修羅の戦い,クリシュナとバーナの戦い,ヴィシュヌ神と阿修羅の戦い,乳海撹拌,天国と地獄,スールヤヴァルマン2世の行軍,マハーバーラタと、非常にバラエティに富んでいます。
だがしかし。残念ながら私にはみんな同じように見えてしまいます。見る人が見れば良さがわかるんだろうけどなあ・・・・。残念!
第1回廊を一周して、さらにもうちょっと中に入ると、壁面に突然古い日本語の墨書が現れます。
これは、1632年にたぶん日本人として始めてアンコールワットを訪れた森本左近太夫が書き記したものです。父を供養するためにここを訪れた森本さんは、「お父さんを供養するために仏像4体を奉納しました。」みたいなことを勝手に書いてしまったわけです。いわゆるイタズラ書きですね。
これはいけません。修学旅行でお寺に行ってイタズラ書きをする高校生と同じノリじゃあないですか。いつの時代でもこういう人っているんですね。けど、森本さんも、何百年もたってから自分のイタズラ書きが観光スポットになるとは思ってもいなかったろうなあ・・・・。
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