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2006.03.26

負けられない試合

3/25の読売新聞の朝刊のコラムに、将棋の米長永世棋聖が「一番大切な対局、これだけは負けられない勝負とはなんだろう」ということを語った話が載っていました。

それは、タイトル戦でも昇段のかかる一戦でもない。その勝敗が実は自分にはあまり影響がなく、しかし、対戦相手にとってはこの上なく重い意味を持つ一局であるとき、そういう勝負こそ全身全霊を傾けて勝たなくてはならないのだ、と。
なんか、非常に重みのある発言だと思いませんか。

さて、本日相撲の千秋楽がありました。
私は相撲は基本的に見ない人なんですが、新聞やテレビのニュースでだいたいの情報はつかんでいます。たまたま本日はテレビをつけたらちょうど朝青龍と白龍の優勝争いが佳境に入っていたので、つい見てしましました。

この日は、4人の力士にとって、負けられない試合でした。
初優勝のかかった白龍。
最近若い力士の台頭で簡単に優勝できなくなり、だからこそまだまだというところを見せなければならない朝青龍。
優勝争いからは脱落したものの、今日勝てば来場所の横綱昇進に希望がつながり、今日負ければまたゼロからのスタートとなる栃東。
7勝7敗で千秋楽を迎え、今日負ければ引退確実、今日が人生最後の試合になるかもしれない魁皇。

負けられない状態を不等号で示すと、以下のような感じ。
魁皇>栃東>朝青龍>白龍
結果は、まさしく絶対に負けられない順番に勝ち星がつきました。
○魁皇vs白龍●
○栃東vs朝青龍●
○朝青龍vs白龍●(優勝決定戦)

試合以外のたたずまいや表情にもそれぞれの「負けられない」雰囲気がただよっており、久々に相撲を見て感動しました。

ちなみに本日のMVPは、魁皇! 感動した!

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