ホンダの戦略
F1第3戦オーストラリアグランプリ。
いろいろと見所の多かったレースでしたが、一番すごい!と思ったのがレース後に知ったホンダの戦略。
ゴール直前でバトンがエンジンブロー、あと150mというところで止まったシーンがありましたね。あと150mくらい惰性で走れなかったのかなあ、と思ってたんですが・・・・。
niftyのモータースポーツニュースによると、あれはピットスタッフの判断でわざと止まったとのこと。あのまま惰性で走ってゴールインすれば、6位ということで3ポイントゲットできるわけです。しかし、そのあとエンジン交換は必至。
ここで問題は、F1の今年のレギュレーション。
「1レースしか使っていないエンジンをレース後に交換をしたら、次のレースは予選10位降格のペナルティ。しかし、レース中にエンジンが壊れた場合は、エンジンを交換してもペナルティはなし。」
したがって、バトンは6位でフィニッシュしても、エンジン交換のため次のレースは予選10位降格になるわけです。当然次のレースの上位入賞は困難。
しかし、わざとゴールをしなければ、ペナルティなしということで、次のレースは予選上位が可能になるわけです。
つまり、次のレースでの高ポイントを期待して、今回の3ポイントを捨てたということ。
これだけでも非常に高度な判断なのに、エンジンブローしてからわずか数秒でその判断を下したピットスタッフも、ものすごいと思いませんか。次のレースで絶対上位にいく自信がないとこんな判断を瞬間的にはできませんよねえ。
ということで、ホンダの本気を感じたレースでした。
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