唐松岳登頂!・その5
八方池まで登って雄大な景色を眺めながら一休みしたわけですが、その間にもどんどん天気はよくなってきました。天気の様子を見ながら八方池まで登り、場合によっては八方池でUターンということだったんですが、「これは唐松岳に登れちゃうね」ということになり、そのまま登山を続けることになりました。
ということで、八方池から唐松岳までテクテク登山を続行。日頃の行ないが良いせいか、途中標高2460m地点にある丸山ケルンでは、天気はもう快晴に近い状態まで回復していました。丸山ケルン付近は開けた尾根になっていて、写真を撮るのに絶好のポイントになっています。
途中、近くに豪快な山肌も見えて、非常に楽しい登山になりました。
だがしかし、途中で大事件発生。
登っている最中、ものすごい勢いで上のほうから駆け下りてくる女性クライマーと出会ったのです。そして我々に、「トランシーバーとか持ってませんか?」と聞くのです。
事情を聞いてみると、途中に滑落した人がいて、足の骨を折って動けなくなっていることのこと。残念ながら我々はトランシーバーとかは持っていなくって、女性クライマーは引き続きそのまま駆け下りて行きました。
もうちょっと登って行くと、そこに滑落した人を発見。登山道の15mくらい下で動けなくなっていました。女性クライマーのダンナさんが下までおりて介抱していました。
我々にできることは何もなく、やむをえずそのまま登山を続行したのです。
滑落したところは、どう考えてもさほど危ないところではなく、なんで落ちたんだろ、というところ。しかもまずいことに、滑落したクライマーは、ひとりでの登山だった模様です。
しばらくして、救助の連絡がとれたらしく、ヘリコプターが飛んできました。ああ、これで救助されるんだなとひと安心。と同時に、いくらかかるんだろ、と余計な心配をしてしまいました。
これだから山は怖い。
どんな簡単な山でも油断しちゃいけないし、単独で登って事故があったときは、他のクライマーに多大な迷惑をかけるわけです。最悪の場合、救助しようとした人を巻き込んでの二次災害の可能性もあるわけです。
山は、どんなに注意してもしすぎることはないですよね。
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