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2006.12.13

ネパール旅行記07「クマリの館」

ダルバール広場の南側には、クマリの館があります。

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クマリというのは、生き神様。
クマリは、ネワール仏教徒の中で、家柄が正しく血の汚れがなく容姿端麗な少女から選ばれます。年齢は4歳から10歳くらいまで。初潮を迎えると、次のクマリにバトンタッチ。いろいろな神事に携わる象徴的な存在のようです。
クマリを経験した少女は、大きくなっても結婚してはいけないことになっているそうです。けど、実際は60%位の人が結婚しちゃってるということ。やっぱ、卒業してからは自分の幸せを求めてほしいので、その話を聞いてちょっと安心。

普段クマリはクマリの館に住んでいますが、観光客のために、定期的に窓から顔を出してくれます。
我々のツアーもクマリが顔を見せてくれる時間に合わせてクマリの館に行きました。

クマリの館そのものは、特別にインパクトのある建物ではなかったです。木彫りの窓枠にきれいな彫刻が施されているのが印象的なくらいかな?

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狭い中庭があって、そこでクマリが顔を出しているのを待ちます。
クマリに会いにきたのは我々だけではなく、他の観光客もけっこういました。
クマリは、15秒くらい顔を見せてくれました。

ここでちょっといやなこと。
観光客の中には日本人が多いんですけど、生き神様が顔を見せてくれるというのに、大声で馬鹿話をしたりふざけたりしている人が多いんです。我々は観光客として見に来ているわけですが、現地では生き神様に会うということは神聖な行為のはず。そういった現地の風習に全く敬意を払っていないんです。
現地では現地のやり方があります。宗教的な行事とかは、その宗教を信じている人たちだけのもののはず。本来人に見せるべきものではないのに、見せていただいているわけです。そういった感覚を持つべき。金を払って来ているんだから何をやってもかまわないという態度は非常に不愉快でした。

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