ネパール旅行記34「悪夢の一夜」
チャンドラコットでテントに泊まったときの話。
夕食をいただいき、しばらくみんなでお話しした後、20時頃に解散。特にすることもないので、寝ることになります。
チャンドラコットの村には電気は来ているんですけど、当然ながらテントまでは電気が来ていません。もちろんテレビもなんにもナシ。ほんと、電気がないとやることが全くなくなることに、びっくりです。
我々は当たり前のように電気を使って生活しています。いかに便利なことか。
しかし、反面、電気を使うことによって必要のないことまで作り出している感じもします。電気がなくってすることがなければ、寝ればいいだけのこと。そのぶん朝早く起きてやれることもあるはず。こういうところでは、そういうことが再認識させられます。
そんなことを考えながら、寝ようと思って自分のテントにもぐりこみました。
テントの中は、サポートの人たちによって寝る準備がすっかりできていました。寝袋はもちろんのこと、寝袋の下には布団も敷いてあって、枕まで用意されています。しかも! 湯たんぽまで! ああ、いろんなものを背負ってきてくれているんだなあ。
ヒマラヤまで来て、テントに泊まって、しかも冬なのに、こんなに快適にすごせるとは思ってもいませんでした。
ということで、20時過ぎには快適に眠りにつくことができました。
だがしかし!
快適に寝ているはずなのに、ふと目が覚めました。時計を見ると、まだ1時。なんでこんな時間に目が覚めたんだ? その理由はすぐにわかりました。
気持ちが悪い・・・・。
なんか吐き気がして、お腹の調子も悪い感じ。
しばらくはそのまま横になってたんですけど、絶えきれなくなって簡易トイレに駆け込みました。案の定、激しい下痢。しかもその下痢、明らかに異常で、その臭いが人間の排泄物の臭いじゃないんですね。何に近いかというと、真夏の生ゴミ。ほんと、お腹の中が腐っているという感じなんです。その後も吐き気が治まらず、夜風に当たっていたのですが、ついに絶えきれずに今度は嘔吐。吐きました。
そんな状態が夜の間延々と続きました。
下痢、嘔吐、横になる、の繰り返し。
1時から夜明けまで、下痢3回、嘔吐3回。その合間には横になっていましたが、ほとんど眠れず徹夜状態。
本来なら、夜中には星空の写真を撮るつもりだったんですが、とてもそんな状態ではありませんでした。
そして、体調最悪のまま夜明けを迎えました。その日は700mくらいの標高差を登るトレッキングをしなければなりません。ただでさえ体力ないのに、この体調で・・・・。
ああ、何と不安なトレッキングだったことか・・・・。
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