ネパール旅行記35「感動の朝焼け」
ヒマラヤトレッキング初日の夜は、チャンドラコットでのテント泊。だがしかし、下痢や嘔吐が続いてぐっすり眠るどころではありませんでした。
テントの中で横になってるより風に当たっていたほうがいいやと開き直り、外でぼーっとしていると、空が白み始めました。私のトレッキングの目的のひとつは、ヒマラヤの朝焼けの写真を撮ること。ここでダウンしていたら何のためにここまで来たんだかわかりません。
ということで、テントから重い三脚を引っ張りだし、交換レンズをかかえ、体調最悪の身体で撮影ポイントに向かいました。
撮影ポイントは、テントから5分ほど歩いたところにある地元の学校の庭。幸運にも、明らかに快晴。朝日が昇るのを待ちました。
徐々に明るくなってきて、アンナプルナやマチャプチャレがはっきりと見えてきました。もうそれだけでもえらいこと感動。
だがしかし! 本当の感動はこれからでした。
山に朝日が当たった瞬間、山が燃えました。燃えるとしか言いようのないほど、光り輝きました。
その中でも、アンナプルナサウス(標高7219m)は、見事な輝きでした。アンナプルナサウスは、山頂付近の雪が多いので、太陽の光を反射しやすいんでしょうね。
テント泊したチャンドラコットは、アンナプルナ連峰にそれほど近いわけではありません。けど、空気が澄んでいるせいか、山肌の様子が手に取るようにわかりました。それにしても、色の鮮やかさはほんと感動的でした。
そして、マチャプチャレ。
8000m級の山がゴロゴロしているヒマラヤの中では目立った高さではありませんが、その美しい形は非常に目立ちます。たいした高さではないのに、存在感がすごいんです。まあ、たいした高さではないっていっても6993mあるわけですが。
ちなみに、マチャプチャレというのは、魚の尻尾という意味です。確かに二股に分かれた山頂の形は、魚の尻尾のように見えますね。
マチャプチャレの山頂付近には、雪があまり積もっていません。斜面があまりに急すぎて、雪が積もれないんでしょうね。
アンナプルナサウス山頂の雪景色。マチャプチャレ山頂のゴツゴツした男らしい岩肌。どちらもほんとすばらしかったです。
体調の悪いのも忘れて、しばらく朝焼けのヒマラヤに見とれてしまいました。
ああ、来てよかった・・・・。
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