ネパール旅行記65「バクタプルの流しのお土産屋さん」
バクタプルで観光していて、ヒジョーに仕事熱心な流しのお土産屋さんに遭遇しました。
バクタプルの観光を始めた直後、ひとりのおじさんが近づいてきて、シンギングベル(金剛鈴)を買わないか、と持ちかけてきました。
私もこのシンギングベルには多少興味があったので、「いくら?」と聞いたんですが、そのおじさん曰く「100ドル」。
100ドル? なにい〜?! いちまんにせんえんだとぉ!
買うわけないじゃん。他の店ではもっと全然安いんですよ。どうも流しのお土産屋さんは、最初はとんでもなくふっかけてくるケースが多いようです。
当然のように「いりません!」と断ってその場を去ったんですけど、このおじさんひたすら私について来るんです。いくら断ってもダメ。だんだん断るのもめんどくさくなって、最後は完全無視。それでもついてきます。そして、どんどん値を下げてくるんですよね。
最初は「100ドル」。「いりません」。「90ドルでどうだ」。「いりません」。「80ドル!」。「70ドル!」。以下、無視。
そんなこんなで、このおじさん45分以上私についてきたんです。
ただ、このおじさんのえらいところは、私がガイドさんの話を聴いていたり、他の買い物をしたり、写真を撮ったりしているときには、ちゃんとジャマにならないように距離を置いて黙って立っているんです。だから、そんな不愉快でもありませんでした。
で、観光も終わり広場から出ようとしたときに、ついに最後の一言。
「10ドル!」。
負けました。おじさんの熱心さに敬意を表して、買いました、シンギングベル。
ただ、おじさんに一言。
おじさん最初にふっかけ過ぎ。私はもともとシンギングベルに興味があったんです。最初に30ドル位から始めていれば、20ドル位ですぐに買っていたんです。無茶な売り方をしたために、あなたは約10ドルと約45分の時間をフイにしました。反省するように。
ちなみに帰国してから日本で売っているシンギングベルの値段を調べてみたら、相場は4,000円から10,000円くらいでした。日本での値段がこれくらいなわけだから、ネパールで買って10ドル(約1,200円)というのは妥当な値段だったんじゃないかな?
それにしても、ネパールの流しのお土産屋さんは、「この人は私のお客さん」と決めたらひたすらマンツーマンでついてきます。いくら断っても、違う人のところにいきません。
この国の商売のスタイルなんですかねえ・・・・。
で、帰国してからじっくりとシンギングベルを鳴らしてみると、実にいい音がするんですよねえ。もう感動的。ああ、買っておいてよかった・・・・。
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