チュニジア旅行記06「バルドー博物館・その2」
バルドー博物館の一番の見所は、やはり無数のモザイクの展示です。
モザイクは、もともとはいろいろな遺跡の床の部分にあったものですが、屋外では傷んでしまうということもあって、この博物館に移した模様です。
そういうこともあって、床に貼られていたモザイクも、この博物館では壁に貼り直されています。壁全体にモザイクを貼りまくっていて、見事なものです。
あまりにモザイクが多くて貼る場所が足りなくて、壁だけではなく、床にも貼り直されています。その床、別に立ち入り禁止ではなくてその上を歩くこともできます。モザイクの保護という意味では、いかがなものかと・・・・。
モザイクは、いろいろな文化が混じっているような気がします。
ケンタウルスのような半人半馬のモザイクもありましたが、これなんか明らかにギリシャ・ローマの神話を扱ったものですよね。けど、よーく見てみると、そこはかとなくイスラムの影響が見えるような気がして不思議です。
いろいろなところやいろいろな時代のモザイクが集まっているので、モザイクの特徴もいろいろです。中には、たいへんに精密なものもあり、感動ものです。
一方、よーく見ると意外と雑な感じのものがあったりします。
しかし、モザイクはもともと手にとって間近に見るものではないはず。床に貼られていたということは、人間が立った位置から見下ろしたときが一番良く見えるように作られていたはず。ということは、目の高さ、つまり1.5から2mくらいの距離から見るのが一番いいのかも。けど、もうちょっと離れて見たほうが感動は大きいと思います。
モザイクというのは、ある意味世界最古のデジタル絵画。さすがにこの時代の1画素はけっこう大きいので、遠くから見たほうが自然な感じに見えるのはあたりまえですね。
バルドー博物館を総括すると、そのモザイクの展示はすごいです。
博物館嫌いの私が見ても、たいへんに感動します。
訪れる価値は大いにあります。
ちなみに。
博物館内部は写真OK(フラッシュはダメ)で、写真を撮りまくりました。
しかし、博物館内の見学が終わって外に出て、そこらへんの写真を撮ろうとしたら、警備の人に「ダメ!」と言われました。なんでだろ? 博物館に隣接して何か撮っちゃいけないものがあったのかな?
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