チュニジア旅行記12「ビュルサの丘」
ビュルサの丘は、ローマに滅ぼされる以前のカルタゴの中心だったところです。
丘というだけあって景色はよく、カルタゴ市街地と地中海が一望できます。どんなところへ行っても、高台から一望する景色は気持ちがいいものです。
ただ、遺跡としてのまとまった見所はなく、なんか昔の石がゴロゴロしているな、という感じでした。
ここは、全体的な風景を眺めるところですね。
このビュルサの丘、他にもいくつかの観光のために立ち寄る建造物があります。
そのひとつがアクロポリウム(サン・ルイ教会)。
ここは、カルタゴ遺跡とは全く関係がなく、現在の大聖堂は1890年にフランスによって建てられたものだそうです。
ここは、中には入らずに外から眺めただけでした。
もうひとつ観光したのが、カルタゴ博物館。
ここも1890年に建てられたもので、建物としては特に古いものではありません。真っ白い外観がたいへん清潔感にあふれていて、goodです。
ただここは、博物館としての展示物は、イマイチ。
巨大なモザイクはなかなかのものではあったのですが、バルドー博物館が圧巻だっただけに、ちょっと見劣り感がありました。
展示物の数も種類もパッとせず、あっという間に全てを見尽くしてしまいました。
この博物館で現地ガイドさんから聞いたお話をひとつ。
あるひとつの展示物を指して、彼はこう言いました。
「これはレプリカです。本物はフランスが盗んでいって、自分の国で飾ってます。」
チュニジアは、一時期フランスに統治されていた国。
やはり現地の人にとっては、フランスに対する感情は複雑なようです。
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