チュニジア旅行記16「グランドモスク」
グランドモスクは、640年に建立され、現在の建物は9世紀のアグラブ朝時代に再建されたものだそうです。規模が大きくなかなか見応えがあります。
広い中庭には、大理石が一面に敷き詰められています。その中庭、中央が低くなるように傾斜がついていて、中央の低い部分は地下の貯水池につながっています。雨が降ると中庭全体の雨水が貯水池に流れ込むというわけです。日本のような雨の多い国では、雨が降るとその水を如何に排水するかがポイントになりますが、チュニジアのような雨の少ない国では、雨水を一滴も無駄にしないような配慮がなされています。
なるほど。
そして、中庭中央付近には数段の階段があり、その上には日時計があります。この階段の上に立って写真を撮るのがお約束のようです。
さて、モスクというとイスラム教の礼拝堂なわけですが、詳しい人が見ると、なんとなく違和感を感じるはず。柱がなんとなくローマっぽいんです。
どうもこの柱、ローマ遺跡のものをそのまま流用したようです。このあたりの宗教や文化の融合が興味深いですね。
モスクの中をのぞいても、なんとなくキリスト教の教会っぽく見えたりします。やはり、柱が大理石でローマ風なのでそう見えるのでしょうか。
また、私の先入観では、モスクには毛が立ったペルシア風の絨毯が敷き詰められているものだと思っていたのですが、このモスクはそうではありません。日本のゴザに似た敷物(キリム?)が敷き詰められていました。
いろいろと個性があっておもしろいものです。
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