チュニジア旅行記17「シディサハブ霊廟」
グランドモスク次に観光したのは、シディサハブ霊廟。
この霊廟は、青と白を基調としたタイルの装飾で覆われていて、モスクの中ではきらびやかな印象があります。
シディサハブ霊廟のことをブログに書く前に、ネットでこの霊廟についていろいろと調べてみたのですが、この霊廟の感想を述べる人のほとんどが、シディサハブ霊廟のことをマグレブ(北アフリカ)で最も美しい霊廟と書いています。
確かに美しいのですが、みんな一律に口を揃えて「マグレブで最も美しい霊廟!」と表現するほど突出しているとは思えないんですよねえ。感性の違う人(例えば私)等は、グランドモスクのほうがシンプルで美しく見えたりします。
なんでかなーと思ったのですが、その理由を発見しました(推測ですが)。
あの有名なガイドブックの「地球の歩き方」で、この霊廟を「マグレブで最も美しい霊廟」と紹介しているのです。
みんな、この本を読んで先入観を持っているんじゃないかなーと思ったりします。
ちなみに今回の添乗員さん、「地球の歩き方」のことを「地球のだまし方」と言っていました。
この本はたいへん参考になるのですが、闇雲に信じるのではなく、自分の見た目を信用して素直な目で観光したいものです。そうじゃないと、添乗員さんの言うように、「ガイドブックに載っているものを確認する旅」になってしまいますからね。
誤解がないように言っていきますが、決してこの霊廟が美しくないと言っているわけではありません。現に、室内で見上げたドーム部分は、たいへんに美しく感じました。
ちなみに、聖者の棺が安置されている部屋というのもあったのですが、我々観光客は入れませんでした。入り口は、番人さんがしっかり見張ってました。
最後に、シディサハブ霊廟とは直接関係ないのですが、ケロアンのお話。
ケロアンは、イスラム世界では、メッカ・メディナ・エルサレムに続く第4の聖地であることは有名です。しかも、ケロアンへ7回巡礼すると、メッカへの1回の巡礼に値するとも言われています。
だがしかし。この話に対する現地ガイドさんのコメント。
「ケロアンに7回巡礼してもメッカへの巡礼1回に値するなんてことはないです。メッカは別格です。」
う〜ん、このあたり、現地の人の言葉なので重みがあります。現地へ行ったからこそ聞ける言葉で、現地に行った介があったというものです。
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