チュニジア旅行記40「ラクダのスクワット」
サハラ砂漠をほんのちょっとだけお散歩して楽しんだのですが、我々が行ったところはお金を払えばラクダに乗ってお散歩できます。まあ、ラクダのタクシーですね。
そこには、多くのラクダが駐車していました。
ラクダはみんな同じ方向を向いて座っているのですが、みんなよりによって風上に顔を向けて座っているのです。砂まじりの強い風が吹いているのに。ガマン強いんだか、気にならないのか・・・・。
ラクダに乗らなくても、ちょっとだけお金を払えば、ラクダに乗って写真を撮ってもらうだけ、というのもできるようです。
で、そのラクダに乗って写真を撮ってもらう風景を目撃しました。が、これがまたたいへん。
何がどうたいへんかというと。
乗馬したことがある人や競馬をよく見る人はわかると思いますが、馬に乗るときって、ふつう馬が立っていますよね。立っている馬に苦労してまたがりますよね。馬がしゃがんで、人を乗せてから立ち上がるシーンなんて見たことないですよね。
ところが、ラクダはこれをやってしまうんです。
ラクダに乗るときは、しゃがんだラクダにまたがって、それからラクダが立ち上がるんです。ラクダから下りるときはその逆で、ラクダがしゃがんでから下りることになります。
まさにスクワット。
我々が行ったときは、10人くらいの観光客が、交代で1頭のラクダに乗って写真を撮ってもらっていました。
すなわち!
そのラクダは、人間を乗せて10回もスクワットをやるはめになったのです。
気の毒・・・・。
最近は、ラクダに乗ることが禁止のツアーもあるようです。なぜなら、落馬(落ラクダ?)して怪我をする人が多いから。
なぜ落馬が多いかというと、ラクダの独特の立ち上がり方に原因があるようです。
しゃがんだラクダが立ち上がるとき、ラクダはまっすぐゆっくりと立ち上がってくれません。まず最初に後足を思いっきりのばしてお尻のほうから立ち上がり、その次に前足を伸ばしていきます。いきなり後足を伸ばして立ち上がるので、前に転げ落ちる人が多いようなんです。
また、ラクダの歩き方も独特。
人間を含めて多くの動物は、歩くとき、右後足を出すときは左前足を出して、右左交互になりますよね。ところがラクダは、右後足と右前足を同時に出して歩くんです。このときの独特な揺れのために、落馬をする人もいそうですね・・・・。
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