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2008.09.17

チュニジア旅行記42「マトマタ・その1」

マトマタの穴居住宅を見学しました。

ずいぶん昔からベルベル人の人が住んでいる家なんですけど、その作りが独特。
大きな縦穴を掘り、その縦穴の壁に小さな洞窟をいくつか掘って部屋にしているんです。なので、縦穴の真ん中は広場のようになっていて、その周りは全て壁、ということになります。

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なんでこんな形の家になったかというと、侵略者に対して隠れるため。普通に家を建てるより、穴を掘って住んだほうが遠くから発見されづらいということです。

その他にもメリットがあって、縦穴の底には直射日光があたりづらいので、涼しいのです。
なるほど。
けど、直射日光にあたりづらいということは、逆に内部は暗いということ。実はそれにも工夫してあって、縦穴の下半分は白く塗ってあります。白いほうが光が反射して明るいわけです。
かしこい。
また、白く塗っているのは、虫除けの意味合いもあるそうです。白いのは多分石灰なんだろうな。

日本に住んでいる感覚でいうと、縦穴住宅は、雨が降ったら水が流れ込んでたいへんだろうなあ、という気がします。けど、基本的に乾燥している地域なんで大丈夫なんでしょうね。

それでも、雨に対する工夫はされていて、縦穴の縁には一周にわたって溝が掘ってあり、直接縦穴の中に水が流れ込まないようになっています。しかもその溝は、最終的に1カ所に集まるようになっていて、流れてきた雨水が生活用水としてためられるようになっているのです。
生活の知恵ですねえ。

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縦穴の縁には、木の棒がささっていて、それにテレビアンテナが縛り付けられていました。
海外の地方へ行くと、よくパラボラアンテナが立っているのを見かけます。しかし、ここで見つけたアンテナは、地上波アンテナ。地上波アンテナがあるということは、そんなに遠くないところに基地局があるということ。
マトマタの穴居住宅は、メチャクチャ田舎にあるようなイメージがあります。しかし、チュニジアという国は、田舎のほうでもけっこういろいろな設備が整っているようです。

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