チュニジア旅行記50「リバト」
スースのグランドモスクの隣には、リバトがあります。
リバトは、町を外敵から守るために建てられた要塞。8世紀に建てられた、スースのメディナの中では、最も古い建物だそうです。現在は、周りをいろいろな建物に囲まれており、要塞という感じはあまりありません。
リバトは、中庭があって、それを囲うように堅牢な建物があって、見張りのための塔が立っている構成。
そういえば、リバトも、モスク(礼拝所)も、マドラサ(神学校)も、イスラムの建物は中庭を囲う形の建物が多いですよね。
階段とかは当時のまま残されています(たぶん)。その階段を使ったりして、リバトの中のほとんどのところへ行くことができます。階段には手すりとかついていないので、注意。
中庭を囲う建物の上は、比較的広い廊下のようなスペースになっています。このへんで迎撃の準備をしたのかな?
建物の中へも自由に入れます。
要塞なので、殺風景と言えば殺風景。逆に、それがリアルでもあります。
見張り用の塔の高さは約38m。この塔にも登ることができます。
この塔の中は、光を採る窓はほとんどなく、照明もナシ。なので、真っ暗。しかも、急で狭い螺旋階段。けっこう危険です。注意して登りましょう。
塔の最上部は、数人でいっぱいになるくらいの狭いスペースがあります。ここからは、四方をさえぎるものもなく、見事な景色が見られます。まあ、当たり前ですよね、敵を発見するための見張り台なのですから。
もちろん外敵が侵入してくる海のほうも見渡せるのですが、一番印象に残るのが、市街地の景色。スースのメディナの見事な景色を見ることができます。
スースに来ることがあれば、ぜひともこの塔に登ることをお薦めします。
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