2009京都旅行記51「円空木喰展・その1」
京都旅行最終日、三十三間堂の観光を終えたのが、17時ころ。京都で予定していた行程をほぼ全て終了しました。
が、横浜へ帰る深夜バスの時間まではまだだいぶ時間があります。どうしようかなと思いながら、とりあえず京都駅へ向かいました。
で、京都駅の駅ビルでふと見かけたのが、「円空木喰展」のポスター。たまたま駅ビルのイベントとして「円空木喰展」が開催されていたのです。
木喰についての知識はほとんどなかったのですが、円空には以前から興味がありました。ラッキー!ということで、「円空木喰展」を見てきました。
円空というと、日本中を歩きまわって仏像を彫りまくった人として有名ですね。
江戸時代に北海道まで行って仏像を彫っていたのですから、凄いものです。
何より凄いのが、彫った仏像の数。12万体。円空は64年間生きたわけですが、仮に50年間で12万体の仏像を彫ったとして、1年で2400体ペース。1日で6.6体ペースです。
徒歩で北海道まで行くような旅をしながらこのペース。凄まじいです。
もちろん京都で見られるような丁寧できらびやかで大きな仏像を量産していたわけではなく、小さな荒々しい作品が多いわけですが、それにしても凄いですね。
さらに凄いと思ったのが、12万体のうち、5,000体も現存していることです。おもちゃのような作品が多いので、なくしたり捨てられたり忘れられたりする確率も多いはず。地方を歩きまわってその地方に仏像を置いてきているので、管理もあまりしっかりしていなかったはず。
にもかかわらず江戸時代前半から5,000体も現存しているということは、如何にその地方の人たちが円空仏を大事にしてきたかということです。即ち、如何に円空が仏の教えをきちんと伝えたかということです。
円空、恐るべし。
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