2011 高野山と伊勢神宮と熱田神宮の旅11「奥の院・その3」
奥の院を一周した後は、その日の宿(宿坊)に戻ったのですが、その宿坊では、奥の院のナイトツアーという企画がありました。夜の奥の院を、ガイドのお坊さんのお話を聞きながら散策するというものでした。せっかくなので、このナイトツアーにも参加しました。この日2度目の奥の院の散策です。
ナイトツアーは、19時15分から。
奥の院には街灯がほとんどないので、基本的に真っ暗です。その中をお坊さんのお話を聞きながら歩くことになります。
ちなみに、懐中電灯もナシ。以前は使っていたんだけど、雰囲気がないと評判が悪かったのでやめたそうです。階段とか足元が危ない時だけ、携帯電話の照明で足元を照らしてくれました‥‥。
このナイトツアーでは、いろいろな話を聞くことができました。
教えてもらったことその1。
まず、密教の意味。ふたつの意味があるそうです。
ひとつは、迂闊に変な形で広めないように、師匠から弟子へと教義をきちんと伝承していくからだそうです。北斗神拳の一子相伝みたいなものでしょう。
もうひとつは、仏の教えは目に見えるものでもなければ言葉で表せるものでもなく、心の中にあるものだからということです。なるほど。
教えてもらったことその2。
空海は、亡くなったのではなく今でも瞑想しているとのことです。空海が御廟にこもって80年以上たったとき、一度だけ空海に会いにいった人がいて、そのとき空海は髪やヒゲが伸び放題だったとのことです。いまでも、毎朝空海のために朝食を供えているそうです。
教えてもらったことその3。
奥の院は基本的に真言宗なのに、違う宗教の人のお墓もたくさんあるそうです。真言宗は開かれた宗教なのだそうです。それもそうなのでしょうが、やはり奥の院はひとつのブランドなのでしょうね。
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