2010 高野山と伊勢神宮と熱田神宮の旅12「奥の院・その4」
昨日に引き続き、奥の院ナイトツアーでガイドのお坊さんに聞いたお話。
お地蔵さんのお話その1。
お地蔵さんは、地蔵菩薩の石仏なのですが、地蔵菩薩というのは子供を守る仏様なのだそうです。なので、お地蔵さんの多くは子供がつけるよだれかけをつけているのだそうです。
お地蔵さんのお話その2。
奥の院には、小さなお地蔵さんがたくさんあります。なぜ小さなお地蔵さんがたくさんあるかというと。
日本中、いろいろなところにお地蔵さんがあります。が、新しく道をつくったり、古い土地を再開発したときに、どうしてもジャマになってしまうお地蔵さんもあるわけです。そのお地蔵さんを壊したり捨てたりするのは忍びないということで、奥の院に納めることがあるようなのです。
最後に、みろく石(おもかる石)のお話。
御廟のちかくにみろく石というものがあります。
みろく石は直径15〜20cmくらいの大きさで、木枠でできた祠の中に置かれています。さらに、石が置かれているすぐ奥には、10cm弱の高さの台があるのです。
そしてその祠には、ちょうど片手が入るような隙間があるのです。
その隙間から片手を入れて、みろく石を片手で持ち上げ、10cm弱の高さの台の上に持ち上げることができれば、極楽浄土へ行けるのだそうです。
で、台の上にみろく石を持ち上げられなければ、その人は罪深いのだそうです。
私もチャレンジしたのですが‥‥。
持ち上げられませんでした。
私は罪深いのでしょうか?
それともただ非力なだけなのでしょうか?
ガイドのお坊さん曰く、この石は普通の人が持ち上げられるギリギリの重さに設定されているそうです。持ち上げられなかった人は罪深さを反省するように、なんとか持ち上げられた人でも「危なかった!」と思わせて油断しないようにするためなのだそうです。
そうはいっても、私にはみろく石を持ち上げられなかったわけで。
「非力なうえに罪深い人」ということになるんですかね‥‥。
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