2010 高野山と伊勢神宮と熱田神宮の旅14「護摩祈祷と宝来」
恵光院さんでは、護摩祈祷を体験することができました。
護摩祈祷は、早朝、護摩堂という狭い建物の中で行なわれました。
我々宿泊客は、火炉を囲むように座って護摩祈祷に参加しました。護摩祈祷は、お坊さんがお経を唱えながら火炉に護摩木をバンバン投げ込んでたき火のように火を焚き、願い事をするというものです。密教独特のやり方のようです。
狭くて暗くて寒いなか行なわれる護摩祈祷は、たいへんに緊張感のある儀式でした。火というのは、人間にとって集中力を高める効果があるような気がします。意識せずにたき火の火をじーっと見つめていたり、ろうそくの火をじーっと見つめていたりすることってありますよね。
それにしても、狭くて天井の低い木造の護摩堂の中で、天井に届くほど火を焚く儀式は、なかなか豪快です。よく火事にならないなと心配になりました。
あと、恵光院さんだけではないのでうが、高野山ではあちこちで切り絵が貼ってあるのを見かけました。お坊さんが意味を教えてくれたのですが、宝来といって、注連縄(しめなわ)の代わりなのだそうです。高野山ではあまり稲が育たず、藁が入手しにくいのだそうです。藁がないと注連縄が作れないということらしいのです。
それにしても、なぜ注連縄の代わりが切り絵なんでしょうね‥‥。
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