鎌倉散策05「鎌倉宮」
雨の中、鎌倉駅→鶴岡八幡宮→杉本寺→報国寺→鎌倉宮と、ひたすら歩いてまわりました。
鎌倉宮というのは、大塔宮護良親王をお祀りする神社です。
護良親王は、足利尊氏に反目して捕らえられ、東光寺(現在の鎌倉宮)に幽閉されたとのこと。
幽閉された土牢が復元されて現在に至っています。土牢というのは、要するに洞穴の牢屋です。復元されたものとはいえ、よくもこんなところに9ヶ月も皇族を閉じ込めたものだと思わせるような、悲惨な土牢です。
結局、幽閉されてから9ヶ月後には、護良親王は暗殺されてしまうのですが。

さて、この大塔宮護良親王ですが、私にとってはけっこう思い入れのある人です。なぜかというと、漫画家の永井豪さんが護良親王をモデルにして本(マンガ)を書いているからです。
マンガではありますが、膨大な歴史的事実を調べ上げたうえで書いた歴史書といってもよいでしょう。
その本の名は、「闇の宴」。
歴史に出てくる鬼の酒天童子について書いた本です。
鬼や悪魔に興味を持つ永井豪さんが、酒天童子は実在の人物をモデルにしたのではないかと考えたのです。徹底的に調査を重ね、その結果、大塔宮護良親王が酒天童子のモデルだという結論に達したのです。
酒天童子の候補となる人々をひとりひとり丹念に調査をして、どんどん絞り込んでいく書き方は、秀逸。感情移入できて、最後は思わず「そうだったのか!」と感動してしまいました。
永井豪さん、凄いです・・・・。
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