八百長
大相撲の八百長事件が、さかんに報道されています。
この件に関して、いろいろと思うことや考えさせられることがあります。
まず、今回実名で八百長を報道されている10数名は、警察が野球賭博事件で没収した携帯を分析した結果、八百長が判明したということです。消去されたメール内容も復元されているようです。なので、間違いや推測ということではなく、事実なのでしょう。
また、この十数名という人数も凄いです。
現在の大相撲の関取の人数は、十両と幕内を合わせて60〜70人くらいでしょうか?
で、没収したいくつかの携帯から八百長がわかっただけで、10数名。全員の携帯を調べたりして調査が進めば、確実にもっと増えるでしょう。ということは、ほとんどの関取が八百長に関与している可能性があるということです。もはや、完全に組織ぐるみですね。
で、警察が調べた結果なのに、まだ逮捕者が出ていません。なんでだろ?と冷静に考えてみたのですが、ものすごく単純な理由に気づきました。
「八百長は、犯罪ではない。」ということです。
最近、大相撲では違法薬物事件や野球賭博事件や暴力事件が頻発していますが、そういったものはもちろん犯罪です。実際、逮捕者が出ていたりします。
が、八百長は犯罪ではないのです。
たしかに、明確な被害者がいません。しいていえば裏切られた相撲ファンが被害者と言えますが、そういったことでは犯罪になりません。なんか不思議な気がします。
ちなみに、競輪や競馬で八百長をやったら犯罪です。お金がからんでいるので、被害者が出てきます。
なので、競輪や競馬では、メチャクチャ八百長に対する対応が厳しく、開催期間中の携帯の利用も禁じられています。競輪や競馬は、それほどまじめに八百長に取り組んでいるわけです。
なのに、これだけ事件が続く大相撲といったら、どれだけルーズな体質なのか計り知れませんね。
それにしても、八百長は犯罪ではないのに、違法薬物事件や野球賭博事件や暴力事件よりも裏切られた感が強いのは、なぜなんでしょうかね‥‥。
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