十五少年漂流記
ひっさびさに、ジュール・ヴェルヌの十五少年漂流記を読みました。
日本では90版も出版されている名作です。
私は、冒険小説が大好きです。特に、秘境冒険物といわれるような、未開の地を冒険しまくる小説が好きです。
が、最近はそういった冒険小説が非常に少なくなっています。
その理由は、たぶん地球上には、秘境と呼ばれるところがほとんどなくなってしまったからでしょう。
さて、十五少年漂流記は、1888年に書かれました。この時代は、まだまだ秘境が世界中に存在していて、夢の多い時代でした。
その時代に書かれたこの小説、今でも全く色褪せることなく、感動を与えてくれます。
私も少年時代に一度読んで感動したはずなのですが、おっさんになった今、ストーリーはほとんど憶えていません。今回40年ぶりくらいに読み返してみて、新鮮な感動を得ることができました。
が、さすがに100年以上も前の小説なので、設定に違和感のある部分もあります。
十五少年漂流記のあらすじは、以下のような感じです。
「事故で無人島に流れ着いた15人の少年たちは、数々の困難を乗り越えて、2年間生きてきました。しかし、その島に偶然にも悪人たちが難破してきました。15人の少年と悪人たちから逃げてきた2人の大人は、力を合わせて悪人たちを皆殺しにし、船を奪って無事故郷に帰ることができました。」
そうです。
少年たちは、思いっきり人を殺しているのです。しかも、銃や大砲を利用して、けっこう計画的に。
今の時代でも、こういった設定の小説はあるかもしれません。
が、今の時代にこの設定の小説を書いても、爽やかに少年たちに夢を与える小説には、なりそうもないですよね・・・・。
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