日本史のお勉強09「争いごとの呼び方」
以前から気づいていたのですが、歴史上の争いごとにはいろいろな呼び方があります。
戦争、戦、乱、変、事変、役・・・・。
この記事を書く前にいろいろと調べてみたのですが、調べても調べても納得できる答は出てきませんでした。
まず、戦争。
「国家に準じる団体同士が兵器を用いて戦うこと」というのが、おおまかな定義のようです。
が、南北戦争や西南戦争や戊辰戦争など、内乱のようなものも指すようです。そのへんが、あまり明確ではないようです。
事変。
これは、宣戦布告をしない戦争のことで、明治以降に定義された言葉のようです。が、なぜ宣戦布告の有り無しを分けて定義する必要があるのか、わかりません。
戦。
これは、局地的な戦いを示すようです。桶狭間の戦とか。
役。
主に対外的な戦いというのが定義のようです。例えば、弘安の役。
が、国内であっても、辺境の地で戦うことを役と呼ぶ場合もあるようです。前九年の役とか。
役というのは、当時からある表現なので、奥州で起こった戦いを役と呼んでいるということは、当時の解釈では奥州は日本では無いという事だったのかもしれません。
乱。
朝廷や幕府など、権力に対して反乱を起こすこと。
変。
政治的なクーデターのことかな。
織田信長が倒された本能寺の変は、政治的なクーデターという定義なんですかね。事実上の支配者が倒されたのだから、本能寺の乱と言っても良いような気がします。
乱と変、このへんの切り分けは難しいですね。
いずれにせよ、このような争いごとの定義は、教科書では習わなかったような気がします。意味もわからずに憶えるのは、たいへんなことです。こういった意味をきちんと教えることが、学力の向上につながるのではないかな?
それとも、あまり意味のないことなのかな?
無理に定義しなくても、「◯◯が××を倒した。」とか「A国とB国が武力を用いて戦った。」とか説明すれば済むだけなのかもしれません・・・・。
| 固定リンク
コメント