ポルトガル・スペイン旅行記08「発見のモニュメント」
ベレンの塔のすぐ近くに、発見のモニュメントがあります。
発見のモニュメントは、中世のポルトガルが絶頂期だった頃のイメージをモニュメント化したらしいです。
モニュメントには、ポルトガルから世界のあちこちに出向いた人たちが並んでいます。航海士だったり、宣教師だったり。
ヴァスコ・ダ・ガマ、マゼラン、フランシスコ・ザビエル等、日本にもなじみのある人たちもいました。まあ、誰が誰だかは、なかなかわかりづらいのですが‥‥。
モニュメントの前には、ポルトガル人が訪れた世界各国の地図のモザイクがあります。
意外だったのは、ちゃんと日本も描かれていることです。
しかも、ちゃんと初来日した年が記載されています。
記載されている年は、1541年です。
ここで、ちょっと日本史を学んだ人は、「あれ?」と思うはず。
ポルトガル人が種子島にやってきて鉄砲を伝えたのは、1543年です。フランシスコ・ザビエルが日本にやってきたのは、1549年です。なんで1541年なんでしょう?
そう思って調べてみたら、1541年に、ポルトガル船が偶然に豊後の国に漂着したことがあったらしいのです。ちゃんと調べて作っているんですねえ‥‥。
さて、発見のモニュメントの観光的価値については、私については少々疑問です。
今のモニュメントは、1960年にできたもので、歴史的価値はあまり大きくありません。
モニュメントの高さも52mで、それほど巨大というわけでもありません。
コンクリートでできていて、これも特徴のあるモノではありません。
見た感じも、それほどインパクトはありません。
すばらしいものだということは間違いはないのですが、私にとっては、わざわざ日本から観にくるというのもなあ‥‥という感じでした。
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