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2013.09.26

ポルトガル・スペイン旅行記24「メスキータ・キリスト編」

メスキータは、基本的にイスラムのモスクである」ということを昨日書きました。

が、メスキータは、全く異なった一面を持っています。
イスラム教のモスクの中に、キリスト教の聖堂があるのです。

茶色いモスクの一角に突如広がる白い空間。
カトリック系の見事な聖堂。
キリスト教の宗教画。
パイプオルガン。
聖人の彫刻。

けっこうショッキングな風景でした。
ある意味、とても感動しました。

「イスラムとキリストの融合」と言われることもあるようですが、私はそうは思いません。全然融合していません。
かといって、お互い完全に排斥しあっている様子もありません。
単に、「同居している」という感じなのです。

ちなみに、現地ガイドさんに教えてもらった、イスラムのモスクの中にキリスト教の聖堂が作られたときのエピソードを紹介します。

「メスキータはイスラムのモスクだけど、その中にキリスト教の聖堂を作りましょう」と、当時のキリスト教関係者が言い出しました。市民や王室関係者は、偉大な建築物を改築することに大反対したそうです。が、当時の王様であるカルロス1世は、まだメスキータを見たことがなかったらしく、軽い気持ちで「オッケー!」と改築を承認したのです。
改築が始まってからメスキータを見学した王様は、ショックを受けてこう言ったそうです。

「世界にひとつしかないすばらしいモノを壊して、世界中どこにでもある教会を作ってしまった‥‥。」

いいエピソードですよね。
この時代、スペインでは、キリスト教もイスラム教もお互い敬意を表していたことがわかります。

本やネットでいろいろな情報を得ることはできますが、自分の目で見て初めて実感することもたくさんあります。
メスキータは、ほんと自分の目で見て良かったです。


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