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2013.12.19

中学校の入試問題

私が通勤で使っている電車には、日能研の広告がいつも掲載されています。
「シカクいアタマをマルくする」というシリーズで、1ヶ月毎に、中学校の入試問題を紹介しているのです。

中学校の入試ということは、小学生が答える問題です。
それがまたとんでもなく難しくまた個性的で、よくこんな問題を考えるなぁとか、この問題を小学生が答えられるんだとか、いつも感心しています。私もがんばって解答しようとするのですが、正答率は80%位でしょうか。

が、今回の問題は、多いに疑問を感じるものでした。

『あなたが「かけがえのない」存在として大切にされた経験をあげなさい。そして、その体験があなたの生き方にどのようにいかされているか書きなさい。(日能研のホームページより引用)』

小学生に、生き方を答えさせるんだ!と感動した次の瞬間、これを採点するのは無理じゃないか?と思ったのです。

「かけがえのない存在として大切にされた経験」というところがポイントです。
世の中には、ものすごく恵まれた環境で育った小学生もいれば、とても不幸な環境で育った小学生もいるはずです。かけがえのない存在として大切にされた経験の多い小学生も、そうでない小学生もいるはずです。
そういった意味で、まず出題そのものが不公平に思えます。

実際の環境がどうあれ、かけがえのない存在として大切にされたことを自覚している小学生とそうでない小学生がいるのは、事実でしょう。

その場合、かけがえのない存在として大切にされたことがないと思っている小学生が、素直に解答するとすれば、
「私はそのような経験がないので、私の生活にはいかされていません。」と答えることになります。
が、そう答えたら、例えそれが事実であっても、試験的には○をもらえるとは思えません。
なので、そういう小学生が試験に受かろうと思ったら、ウソを書くしかありません。

例えば、こういう解答があったとします。

「私が病気で寝込んでいるとき、母が徹夜で看病してくれました。私はその姿勢に感動し、私も困っている人を助けるように心がけています。」

これは、だいたい正解に近いと思います。
実際にそういった経験がある小学生がそう書いたら、間違いなく試験では○でしょう。
が、そんな経験をしたことがない小学生がウソを書いている可能性があります。採点者はそれを見抜けるでしょうか? まず無理でしょう。

正直に書くと、それが事実であっても、○になる可能性もあるし、×になる可能性もあります。
ウソを書くと、作文が上手なら○になるだろうし、作文がヘタなら×になるでしょう。
いずれにせよ、採点のしようがないじゃないですか。

そう思って、日能研のホームページで解答例を見てみたら、案の定、私には全く理解できない解答例が載っていました。

う〜ん、教育って難しいな‥‥。

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