« みちのくの仏像・その1 | トップページ | ハイレゾ »

2015.04.07

みちのくの仏像・その2

東京国立博物館の特別展「みちのくの仏像」を観て思ったことその2。

昨日、素人考えではありますが、東北の仏像は京都奈良から運んだのではなく現地で作られたのではないかという考えを述べました。
では、誰がどのように作ったのか。

私には、京都奈良の有名仏師が作ったとは、思えないのです。
京都奈良から東北までは、仏像を運べないどころか、人間が行くことさえ難しかったはず。
当時は道も整備されていなかったはずだし、江戸時代のように宿場町もなかったはずだし、食べるものすら調達するのは難しかったはず。歩いていくわけですから、うまくいって数ヶ月、ヘタすると数年単位の旅行になるはず。ある意味、命がけの旅だったはず。
京都奈良の有名仏師が、忙しい中、命がけで東北まで仏像を作りに行ったとは思えないのです。

たぶん、東北の仏師が、京都奈良まで出て仏像の作り方やデザインを学んで、地元に帰って仏像を作ったのではないでしょうか。
もしそうだとしたら、それはそれでたいへんな作業だったことでしょう。
まず、命がけで東北と京都奈良を往復しなければなりません。
そして、京都奈良の工房で修行。

ここまでは良いとして、東北に戻って仏像を作るためには、仏像のデザインを憶えて帰らなければなりません。
当然、写真はありません。
設計図なんか、あるはずありません。
モデルとなる仏像を必死でスケッチして、そのスケッチを持ち帰り、それに基づいて仏像を作ったのではないでしょうか。

当然ながら、京都奈良の仏像と完全に同じように作るのは至難の業だったでしょう。
こんな感じだったかな?と思い出しながら作ったことでしょう。

そう思って特別展「みちのくの仏像」を観ると、たしかに京都奈良の仏像ほど洗練された感じはしません。技術的にも、劣っているように見えます。

だがしかし。
東北の名もない仏師が、命をかけて旅をして、信仰のために必死に作った仏像。
心を打つものがありました。

まあ、全て私の想像ではありますが・・・・。

|

« みちのくの仏像・その1 | トップページ | ハイレゾ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53215/61405264

この記事へのトラックバック一覧です: みちのくの仏像・その2:

« みちのくの仏像・その1 | トップページ | ハイレゾ »