2018 チベット旅行記 29 「急性高原反応」
昼食後、ラサのホテルに到着。
この日は、観光はありません。
ラサは高所にあるため、いきなり動くと体に悪いので、半日ホテルで休養ということらしいです。
で、ホテルでは高山病の診断がありました。
ホテルの部屋で待機していると、お医者さんと看護師さんがやってきました。
体調は悪くなかったので油断していたのですが、検診の結果はというと・・・・。
最高血圧 166
最低血圧 110
心拍数 124
私の正常の値からは、かなり高い数値がでていました。
が、問題は、血中酸素濃度(酸素飽和度)。
馴染みのない評価指標ですが、標準値は96〜99%。
90%を切ると、呼吸不全(十分な酸素を臓器に送れなくなる状態)の恐れがあり、適切な処置をする必要があるそうです。
このとき測定された私の血中酸素濃度はというと・・・・。
61%。
いつ倒れてもおかしくない数値でした。
これは、あきらかに高山病の症状でした。
ちなみに、高山病という表現を使うのは日本だけで、現地では急性高原反応というそうです。
自覚症状は感じていなかったのですが、言われてみれば、青蔵鉄道で4,500m地点付近で下車したときあたりから、後頭部が痛いような気がしていました。寝違えたのかなくらいにしか思っていなかったのですが・・・・。
で、ここまでの診断は、無料。
治療は、別料金です。
酸素吸入&点滴&投薬の治療が、ホテルで受けられるように準備されていました。
ここから先は、本人の判断で治療を受けるかどうか決めなくてはなりません。
海外しかもチベットで、治療を受けるということは、金銭的にも技術的にも心配でした。
が、治療せずに旅行して倒れたらいろいろな人に迷惑がかかります。
また、治療に立ち会っていた添乗員さんが、「かかるお金は40,000円ですが、保険がききますよ」の一言が決め手となり、治療を受けることにしました・・・・。
出発の前に海外旅行の保険に入っていて、ホントによかったです・・・・。
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