音楽と私 001 「世界音楽全集」
先日報告した通り、「音楽と私」と称して、私と音楽の関わりを書いていこうと思います。
このテーマで、やはり最初に書くべきことは、「私が最初に接した音楽はなんだったか」ということでしょう。
多分私が音楽を聴き始めたのは、小学校の高学年のころです。
今から50年ほど前のことになります。
当然ながら、明確な記憶はありません。
が、多分これだろうという記憶があります。
それは、なんとクラシックです。
世界音楽全集というレコード集が、私の家にあったのです。
私がねだって買ってもらったわけもなく、両親もクラシックとは無縁だったはずです。私の教育のために買ってくれたんだと思います。ありがたいことです。
世界音楽全集は、シングル盤と同じサイズで33回転の「コンパクト盤」と言われるレコードでした。レコードには豪華な説明書が付いており、作曲家ごとにまとめられていました。20巻くらいあったのかな。
50年ほど経った今でも、どんな曲が収められていたのかは、けっこうはっきりと憶えています。
ショパンの幻想即興曲。
ドヴォルザークの新世界より。
チャイコフスキーの白鳥の湖。
ビゼーのアルルの女。
モーツァルトのアイネクライネナハトムジーク。
シューベルトの未完成。
ヨハンシュトラウスの美しく青きドナウ。
これらの曲は、単に作曲家と曲の名前だけではなく、どのような曲だったのかもはっきり憶えています。
つまり、真面目に何回も聴きこんでいたと言うことです。
小学生の私、すごいじゃないですか!
特にサンソン・フランソワの弾くショパンの幻想即興曲は、60歳になろうとしている今でも聴きまくっています。
先日実家に帰った時に探してみたら、全集の一部が出てきました。残念ながら、説明書は見つからず、レコードだけでした。それでも私の大切な思い出です。
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