音楽と私 022「神田川/かぐや姫」
かぐや姫の神田川のシングルレコードを持っています。私が中学生の時に買ったものです。感受性の一番強い中学生時代にフォークソングに浸れたことは、とても幸せだったと思います。
しかし、フォークソングというムーブメントは、1960年代後半から1970年代前半のわずか10年くらいしか続きませんでした。そもそもフォークソングとは、なんだったのでしょうか。
戦争への憎悪。
社会への不満。
政治への不信。
富裕層への妬み。
自分の不甲斐なさ。
若者のそういった感情が、音楽という形で吹き出したのがフォークソングだったんだろうと思います。音楽という形ではなく行動という形で吹き出したのが、学生運動だったのでしょう。
音楽というより、メッセージ。
メッセージを表現するためのメロディ。
フォークソングにはいろいろな思いが込められているのがよくわかり、中学生だった私はそれをストレートに受け止めることができました。
当時はフォークソングはあまりテレビでは放映されず、YouTubeはもちろんネットすらありませんでした。フォークソングを聴く機会はラジオかレコードくらいしかありませんでした。今とは比較にならないくらい真剣に、ラジオやレコードから流れるフォークソングを聴いていた記憶があります。
神田川がヒットした時期がフォークソングというムーブメントの全盛期だったように思います。良い時代でした。
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