音楽と私 028「二色の独楽/井上陽水」
「二色の独楽」というアルバム、出来がいいとか悪いとか以前に、明らかに異変を感じました。それまでのような内に秘めた陽水の精神性が感じられませんでした。「こんなアルバム、陽水じゃない!」という印象でした。
ちょうどこのアルバムが発売される時期、陽水は最初の結婚をしていました。結婚して幸せになって音楽性も変わっちゃったんだなと勝手に思っていました。
「二色の独楽」に収録されている曲そのものは良い曲も多かったので、なんとなく私の心から陽水は離れていきました。
ちょうどその頃は、フォークソングという熱いムーヴメントが終焉し、ニューミュージックが流行り始める時期でした。フォークソングの終焉、陽水の変貌、今から思うと当時の私は何か大切なものを失ったのだと思います。
それ以降、私は洋楽の世界にハマっていくことになります。
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