昨日、サンダーバード55を観てきました。
名作サンダーバードが放映されてから55年。イギリスの熱狂的なファンのクラウドファンディングによって作られた新作です。CGなどを使わずに、昔と同じように操り人形を使っての作品です。
新作映画を作った人たちの、オリジナル作品へのリスペクトとこだわりが伝わってきました。そして55年も前のオリジナル作品が、いかに素晴らしい技術と熱意で作られたのかがわかりました。
が、残念ながら私が期待した映画ではありませんでした。
そもそも、この映画にサンダーバードという名前をつけたことが間違いです。というか、詐欺です。オリジナルでは脇役のペネロープが主役で、おいしいところを全て持っていっています。この映画は、ペネロープ物語といった名前をつけるのが妥当です。
サンダーバード55では、サンダーバードという名前なのにサンダーバードが全く活躍していません。私が大好きなサンダーバードのメカは、発進のシーンや空を飛んでいるシーンばかりです。見せ所であるはずのメカによる救難活動の描写がほとんどありません。
そして主役のトレーシー5兄弟は、ストーリーに全く絡んでいません。トレーシー5兄弟は、ただ顔を見せているだけです。
サンダーバード55は、見事な人形劇です。
が、サンダーバード映画としては、全く不満です。
さらにイラっとくるのが、特別興行ということでシニア割が適用されなかったことです。そして、普通なら1000円程度のプログラムが1800円もしたことです。
救われたのは、ポストカードが無料配布されたことでした。
いろいろとすっきりしないサンダーバード55でした。


最近のコメント