特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」
会社帰りに「日本美術をひも解く - 皇室、美の玉手箱」という特別展を観てきました。普通なら観にいかなかったと思うのですが、たまたまタダ券が1枚手に入ったのです。
今回の展示は、多くが絵画や絵巻物や屏風絵でした。また、展示物の多くは明治や昭和のものでした。古い時代の仏像や建築物が好きな私としては、ちょっと志向に合わない展示ばかりでした。
この特別展の特にイマイチなところは、特別展として何を主張しているのかよくわからないことです。特別展の名前は「日本美術をひも解く - 皇室、美の玉手箱」です。確かに後半の「皇室、美の玉手箱」と言うのはその通りだと思います。が、前半の「日本の美術をひも解く」の部分が問題です。どうしてこの展示で日本の美術をひも解いたつもりになっているのかが、さっぱり伝わりません。個別の作品の説明はあるのですが、日本の美術をひも解いた説明が全くないのです。特別展を観終わった後も、結局何が言いたい特別展だったんだろう?というモヤモヤ感が残りました。
そのなかで、国宝の「蒙古襲来絵詞」は良かったです。50年も前のあやふやな記憶ではありますが、確か中学校の歴史の教科書に載っていたと思います。なんか懐かしい気持ちになりました。
どんな美術展でも、どんな観光地でも、ひとつでも心に残るものがあれば幸せになれます。今回もこの特別展を見学して良かったです。
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