トルコ行進曲
昨日ラデツキー行進曲のことを書きましたが、行進曲と言えばベートーベンとモーツァルトのトルコ行進曲が有名ですね。
オスマントルコ軍の軍楽隊が演奏する太鼓やラッパが行進曲の起源のようです。オスマントルコの軍楽隊の曲に合わせて舞い踊って行進する姿が非常にかっこよかったので、ヨーロッパでも流行り始めたらしいです。
だがしかし。ベートーベンのトルコ行進曲もモーツァルトのトルコ行進曲も、軍歌っぽくないこと甚だしいです。元気よく歩調を合わせて行進する曲になっていません。ベートーベンのトルコ行進曲はギリギリ曲に合わせて行進できそうですが、モーツァルトのトルコ行進曲に合わせて行進するのはいくらなんでも無理があります。
そもそもピアノ曲という時点で、軍歌として無理があります。モーツァルトのトルコ行進曲に至っては、短調の曲です。全く勢いがつきません。ベートーベンもモーツァルトも、なんでこんな行進曲らしくない行進曲を作ったのか。
ベートーベンもモーツァルトも本物のオスマントルコの軍楽隊を見たことがなかったのではないか。
実は反戦の意味を込めてあえて軍歌っぽくない曲風にしているのか。
軍歌ということを全く考えずに芸術として曲を作っているのか。
ベートーベンやモーツァルトに会う機会があったら聞いてみたいです。
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