生命保険に関する気づき・その5
ずいぶん前に加入した終身変額保険ですが、運用が進んでいつのまにか支払金総額より解約返戻金の方が高額になっていました。要するに儲けてしまったのです。私は65歳で独身なので、今後お金を払って生命保険に入り続ける必要はありません。利益を確定するためにも、終身変額保険を解約して解約払戻金をもらおうと決意しました。。
保険屋さんには、解約しないように説得されると思っていました。もしくは違う保険を勧められると思っていました。が、保険屋さんは予想もしなかった提案をしてきました。払い済み保険にスイッチしてはどうかということです。
説明を聞いてみたら、死亡保険料を減額する代わりに今後一切お金を払わなくてもよいというもののようです。今後お金を払わないのに死亡したときは保険金がおりる???という信じられない仕組みでした。お金を払わないのに保険金が降りるという仕組みですが、なぜ保険屋さんが勧めてくるのが謎でした。保険屋さんにメリットがあるとは思えなかったのです。
よくよく考えたら、仕組みがわかってきました。
私は65歳。20年後の85歳で亡くなるとします。そして今加入している終身変額保険の月々の保険料が1万円で、死亡時に支払われる保険金が1000万円だとします。この保険に入り続けると、20年後に私が死亡したときは240万円保険料を支払っていることになります。保険会社が支払う保険金は1000万円ですが、その間に240万円払っているので保険会社の支払いは実質760万円です。
払い済み保険にすると、死亡時の保険料が減額されます。例えば600万円になるとします。20年後に私が亡くなった時の保険金は600万円です。その間私は一切保険料を払っていません。20年後に保険会社の支払う保険料は実質600万円になります。払い済み保険にした方が、保険会社にとっても有利だということです。
保険屋もいろいろと考えているなと思いました。
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