LED ZEPPELIN : Becoming

LED ZEPPELIN : Becoming を見てきました。

各自の生い立ちやグループを結成してからブレイクするまでの経緯などをメンバーにインタビューし、インタビューに被せて当時の映像や楽曲を流す構成です。LED ZEPPELIN に思い入れのある人にとってはたいへん貴重な映画です。が、そうでない人にとってはつまらない映画に見えると思います。映画というよりもドキュメンタリーなのですから。

私はというと微妙な立場です。

1970年代にハードロックに目覚めた私としては、LED ZEPPELIN はストライクなバンドのはずです。だがしかし。私がハードロックに目覚めたきっかけは DEEP PURPLE でした。わかりやすく力強い DEEP PURPLE と比べると LED ZEPPELIN は大人の音楽で当時の私にはちょっととっつきづらかったのです。LED ZEPPELIN の良さがわかってきたのは大人になってからでした。

そういう立場でこの映画を見ると、今一歩もの足りないです。この映画はブレイクするまでの物語であって、ブレイクしてからの話は一切ないのですから。あの名曲 Stairway to Heaven にも一切触れられていません。たぶん続編としてブレイク後の物語を上映するつもりなのでしょう。LED ZEPPELIN に過度の思い入れがなく楽曲だけを楽しむのなら、続編だけ見れば良いのかもしれません。