2024.11.20

音楽と私 042「一触即発 / 四人囃子」

先日大学時代の思い出の曲を間違って買ってしまったことを書きました。四字熟語という根拠だけで憂歌団の四面楚歌を買ってしまいました。

その後、どういう経緯かは忘れましたが正解のアルバムをゲットしました。正解は四人囃子の「一触即発」でした。アルバム名も一触即発。思い出に残る曲の名前も一触即発でした。

中学時代に井上陽水の曲と出会った時のように、高校時代にブリティッシュハードロックにハマった時のように、大学時代に「一触即発」という曲を知ったことは私にとってはとてつもなく大きな出来事でした。ジャンルでいうとプログレということになるのでしょうが、ジャンルを超えた名作です。プログレはヨーロッパだけじゃなく日本もすごいんだぞと教えてくれたのが四人囃子の一触即発でした。

最近はストリーミングやサブスクで音楽を聴く時代になりました。1曲1曲を大事に大事に聴く時代ではないのかなとも思います。それはそれで悪いことではないと思います。

が、私が音楽にハマった1970年代は間違いなく音楽を大事に聴く文化がありました。そういう時代を生きてきてホントに良かったと思います。

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【引用CD】
アルバム:一触即発
アーティスト:四人囃子
発売元:PONY CANYON inc

 

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2024.11.12

音楽と私 041「四面楚歌 / 憂歌団」

大学時代(1979〜1982年)はいろいろな音楽を聴いていました。そんななか衝撃的な曲との出会いがありました。ラジオで聴いたのか友達から借りたテープとかで聴いたのかは憶えていません。すぐにレコードを買えば良かったのですが、当時の私は他のジャンルの音楽に目が向いていたしお金に余裕もなかったしで買う機会を逸しました。

そしてそのまま何年か経った後、どうしてもその曲をもう一度聴きたくなりました。が、曲名もバンド名も忘れていました。憶えているのは、日本のバンドであること、曲の名前が漢字四文字(いわゆる四字熟語)であることくらいでした。

当時はまだネットから情報が取れる時代ではありませんでした。レコード屋(CD屋)に行って、片っ端から日本のバンドのレコードやCDを探しまくりました。ジャケットを見て四字熟語の曲があるかどうかだけを確認する乱暴なやり方でした。

何ヶ月か何年か探し、ついに「これではないか!?」というCDを見つけました。憂歌団の四面楚歌というアルバムでした。アルバム名が四面楚歌でしたが、ちゃんと四面楚歌という曲も入っていました。

これだ!と確信し、買って帰ってドキドキしながら聴いたのですが・・・・。

違いました。私の求めていたプログレよりのロックの曲とはかけ離れた日本ブルースの曲でした。

結局CDは1回聴いただけで二度と聴くことはありませんでした。憂歌団のアルバムがひどかったという意味ではありません。私の音楽の方向性とはかけ離れていたのです。

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【引用CD】
アルバム:四面楚歌
アーティスト:憂歌団
発売元:株式会社徳間ジャパン

 

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2024.09.26

音楽と私 040「BOLERO / Ravel」

フィギュアスケートとか体操とかアーティスティックスイミングとか、私はそういった美しさを競うスポーツはほとんど見ません。芸術なんだかスポーツなんだかわからないからです。芸術なら採点したり優劣をつけるのはおかしいです。スポーツなら勝敗の基準がわからないです。そんなモヤモヤがあるので、芸術系スポーツを見て感動することは滅多のないのです。

そんな私の考え方ですが、例外があります。1984年サラエボオリンピック、アイスダンスのトービル&ディーン組のアイスダンスの演技です。

トービル&ディーン組のアイスダンスは、疑いなく芸術です。審査員全員が芸術点で満点をつけました。審査員も採点をしたのではなく感動を点数として表現したのだと思います。

トービル&ディーン組は、技の凄さで勝負するアスリートではありません。表現力を極めた世界最高のダンサーだと思います。

このブログを書く前に、久々にYoutubeで1984年サラエボオリンピックのトービル&ディーン組のアイスダンスの演技を見ました。自分でもびっくりしたのですが、目から涙がこぼれました。

そのトービル&ディーン組の演技のバックに流れたいたのが、ラベルのボレロでした。

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【引用レコード】
アルバム:BOLERO / Ravel
演奏:パリ音楽院管弦楽団
指揮:アンドレ・クリュイタンス
発売元:東芝EMI株式会社

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2024.09.25

音楽と私 039「BOLERO / Ravel」

ラベルのボレロという曲は、ホンダの2代目プレリュードのCMに使われました。1982年のことです。

ボレロをバックにゆっくりと走るプレリュード。このCMによってプレリュードの商品価値は高まり、ボレロという曲が世間に知られることになったと思います。まさにwin-winの選曲でした。

このCMを見て2代目プレリュードを買うことを決意した人は当時多かったと思います。私もそのひとりです。私が自分のお金で初めて買った車、それが2代目プレリュードでした。

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【引用レコード】
アルバム:BOLERO / Ravel
演奏:パリ音楽院管弦楽団
指揮:アンドレ・クリュイタンス
発売元:東芝EMI株式会社

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2024.08.06

音楽と私 038「MESSAIAH / Handel」

ヘンデルのオラトリオ「メサイア」には、強い思い出があります。50年ほど前の中学校の卒業式のときに、私はハレルヤコーラスを歌ったのです。

私の出身中学校では、卒業式の時に卒業生全員でハレルヤコーラスを歌うことが伝統となっていました。中学1年生と2年生の時に送り出す卒業生の歌うハレルヤコーラスを聴いて感動し、歌う立場に立つことを誇りに思っていました。

歌そのものが難しいうえに、英語で歌うのです。ものすごく真面目に練習した記憶があります。自分が歌うという意味では、人生で最も音楽にのめり込んだ時間でした。私以外の卒業生も一生懸命に練習したと思います。昭和49年度卒業生一同の歌うハレルヤコーラスは、カール・リヒター指揮のウィーンフィルの演奏よりも素晴らしいものだったはずです。

真面目に練習したおかげで、50年経った今でもレコードに合わせてならハレルヤコーラスを英語で歌えます。もちろん校歌も歌えます

中学校時代にしか歌ったことがないような歌を今も覚えているのは、中学校時代の私が何に対しても一生懸命だったからだと思います。中学校時代はホント良い時代でした。中学校時代の思い出は私にとっては宝物です。

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【引用レコード】
アルバム:MESSAIAH / Handel
演奏:ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・リヒター
発売元:Polidor K.K.

 

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2024.07.26

音楽と私 037「安全地帯II / 安全地帯」

安全地帯IIというアルバムを持っています。

安全地帯というと、井上陽水さんの元バックバンドということが知られていますね。

若い頃の私は井上陽水さんに心酔していました。私の井上陽水さんのイメージは、ギターの弾き語りです。何も足さない、何も引かない。井上陽水さんの想いがそのまま私の心に突き刺さってくるような緊張感はたまりませんでした。そんな井上陽水さんがいつの間にかバックバンドを率いた歌唱スタイルに変わっていきました。フォークソングの終焉、ニューニュージックの始まりという時代の流れを感じます。

安全地帯の曲は、私にとっては好ましいものでした。が、若い頃の私はハードロックやプログレッシブロックやクラシックに忙しく、安全地帯のレコードを買う余裕はありませんでした。今回紹介した安全地帯IIも、たまたま中古レコード屋で見つけて安く入手したものでした。

私は安全地帯のレコードは安全地帯IIしか持っていません。が、大昔にENDLESSというライブアルバムを貸しレコード屋さんから借りたことがあります。このアルバムの中には、有名な童謡の「小さい秋みつけた」が収録されています。玉置浩二さんがしんみりと独唱する「小さい秋みつけた」を聴いて、涙が出た記憶があります。

65歳を過ぎて時間に余裕ができました。学生時代よりはお金に不自由することもなくなりました。そういったこともあり、昔聴きたくても聴けなかったアーティストのアルバムも手に入れてみたくなりました。安全地帯、小椋佳さん、村下孝蔵さん。今度ディスクユニオンに行った時に探してみようと思います。

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【引用レコード】
アルバム:安全地帯II
アーティスト:安全地帯
発売元:KITTY RECORDS INC

 

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2024.07.22

音楽と私 036「LOVE / 河合奈保子」

私が幼いころ最初に異性を意識じたのは、ウルトラセブンのアンヌ隊員だったかもしれません。天地真理さんも好きでした。が、私にとってのアイドルはなんといっても河合奈保子さんでした。

が、実は私は河合奈保子さんのレコードやCDを持っていませんでした。今回紹介するレコードも、60歳を過ぎてから中古レコードとして購入したものです。

なぜ好きな歌手のレコードやCDを持っていなかったのかというと、私の音楽に対する姿勢にあります。なぜか私は、頑なに聴く音楽と見る音楽を分けていたのです。音楽に対しては、硬派だったのです。音楽は音楽として感動したい。アイドルや流行歌はテレビで十分。なぜかそういう強い思いがあったのです。

アイドルや流行歌だけではなく、なぜか不思議なことに女性ボーカルのレコードやCDを買うこともありませんでした。実際に私が女性ボーカルのレコードやCDを買うようになったのは、随分とトシをとってからのことです。

このブログを書くにあたってあらためて河合奈保子さんの曲を聴いてみたのですが、音楽として非常に好ましく感じました。

女性ボーカルや流行歌も先入観なく聴けるようになりました。私も大人になりました。

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【引用レコード】
アルバム:LOVE
アーティスト:河合奈保子
発売元:日本コロムビア株式会社

 

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2024.07.16

「音楽と私」を再開するにあたって・02

「音楽と私」というテーマでブログを書いていくにあたって、課題がひとつあります。著作権の問題です。

今まで私はレコードやCDを紹介するにあたって、自分でジャケットの写真を撮ってその写真をブログに載せたことがあります。このやり方は、最近の著作権の考え方では好ましくないと判断される恐れがあります。

そこで、著作権についていろいろと調べてみました。ネットにアップされている文書や写真をそのままコピペするのは、ほぼブラックのようです。営利目的であれば尚更です。

私がブログで使うようなやり方については明確な基準はないようですが、少なくともホワイトではなさそうです。そうは言っても私の思い出を語る上ではなんとかレコードやCDをビジュアルに紹介したいです。で、さらにいろいろ調べてみたら、引用というやり方をすれば大丈夫ではないかという結論に至りました。

引用というのは、「自分で書く内容に対して必要不可欠であれば、引用元を明確にしたうえで、他人の文書や写真を従属的に利用しても良い」という考え方です。また評論や批評をするにあたっては、引用は必要不可欠であるという考え方もあります。これら考え方に従って、レコードやCDの写真を部分的にこのブログで使ってみようと思います。。

このブログでのレコードやCDに関する著作権の考え方は、以下です。
・ネットにアップされているようなレコードやCDのデータは絶対に使わず、自分で撮った写真に限定する
・レコードやCDを主として扱うのではなく、他のものと一緒に写真を撮ってレコードやCDを従とする
・引用であることがわかるように、引用元のレコード名とアーティスト名と出版社をはっきり書く
・レコードやCDのジャケットに関する何らかの評論や批評を書く

しばらくはこのやり方でやってみようと思います。

 

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「音楽と私」を再開するにあたって

5年ほど前に、このブログで「音楽と私」というシリーズを書いていました。自分が持っているレコードやCDを紹介しながら、そのレコードやCDにまつわるいろいろな思い出を紹介するものでした。

5年前に「音楽と私」シリーズをブログ化することについて、当時自分で決めたルールは以下のような感じです。
・自分の持っているレコードやCDについて語る
・評論というよりもそのレコードやCDの思い出が中心
・できるだけ調べないで記憶を頼りに書いていく

最近音楽鑑賞やオーディオの趣味が復活して、昔のレコードやCDを聴く機会が増えてきました。そういうこともあって、再び「音楽と私」という形で私の音楽への想いやそれにまつわる当時の思い出を書いていこうと思います。

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2020.06.27

音楽と私 035「The loco-motion / GRAND FUNK RAILROAD」

「ロコモーション / グランド・ファンク・レイルロード」

どすこい君からプレゼントされたグランド・ファンク・レイルロードのハートブレイカーがなかなか良くて、その後自分で買ったシングルレコードがロコモーションだったと思います。なぜロコモーションだったのかというと、当時のアイドルグループのゴールデンハーフが持ち歌にしていて、この曲を知っていたからだと思います。

ロコモーションという曲は、リトル・エヴァという人が1962年に歌ったのが最初のようです。その後、いろいろな人やグループにカバーされています。

ちなみに、カバーして歌っていたのは、ゴールデンハーフ、伊東ゆかり、シルヴィ・バルタン、ベンチャーズ、キャロル・キングなど、錚々たる顔ぶれです。なんと、エマーソン・レイク・アンド・パウエルもインストロメンタルとしてカバーしていたらしいです。知らんかった。

ロコモーションは基本的にはポップスというジャンルになるのでしょうが、グランド・ファンク・レイルロード版は完全にハーロイドロックとして聴けました。良い曲だと思います。

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