紅葉の京都30 「水路閣」
南禅寺の中には、お寺とは本来関係のない歴史的建築物があります。
それが、水路閣。
明治時代の初期、一大公共事業として企画されたのが、琵琶湖疎水事業。
京都は、地下水や小さな川が水源で、水不足とまではいかないけれども、あまり水に余裕がなかったようです。大きく発展するためには圧倒的な水源が必要ということで、琵琶湖疎水事業に着手。膨大な水源である琵琶湖から、いくつもの山をぶち抜いて水を引こうというものでした。
その中の水路のひとつが、水路閣。


この水路閣の凄いところは、歴史ある南禅寺の境内の中を通っていること。
今でさえ、南禅寺と水路閣は、同じ歴史的建造物として融合した風景をなしています。しかし、明治時代に水路閣を作ったときは、歴史のある南禅寺の境内に、超近代的な公共の建造物を作ってしまったことになります。現代でいうと、金閣寺の庭園の中に新幹線や高速道路を通すようなものでしょう。
いろいろな障害があったことが予想されますが、結果的には京都の町の近代化に大きな役割を果たしたようです。
今でも、水路閣の上にはちゃんと水路があって、水が流れています。さすがに作った当時の役割はなしていないのでしょうが、今はこの水路の水、何に使われているんでしょうかね?


当時の近代的建造物も、今では紅葉の似合う歴史的建造物になっています。時の流れを感じますね。

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